老人ホームや高齢者施設への入居のタイミングについて
在宅が難しい方
在宅介護を行っていたが、家族の介護負担や仕事の都合等で在宅介護が難しくなったと判断された時点で、自宅(在宅介護)から有料老人ホームに移るケースが多々あります。
特に最近は、高齢者が高齢者を介護する老々介護や介護負担による介護家族のうつ病等が社会問題化しており、介護で家庭崩壊する前に有料老人ホームに移るケースが多くなっています。
在宅介護が厳しくなって来て、特別養護老人ホーム(以下、特養)に入居希望を出しているが待機者が多くて数年待ちということはざらにありますので、特養を待っている間に有料老人ホームを活用するミドルステイ型の入居もあります。
一人っきりの方
今までは、一人で悠々自適に生活していたが、急な病気(脳梗塞等)になり1人暮らしが出来なくなった。
家族と同居していれば、何とか在宅で介護を受けながらリハビリも続けられたのに・・・。
こういうケースはどちらかと言うと、結構多く見られるケースです。
中には、地元で一人での生活が出来なくなり、東京に住む息子さんのところに転居される方等もいらっしゃいます。
高齢になってからの見知らぬ土地での生活ほど心細いことはありません。
不安を煽るわけではありませんが、「自分の老後は自分で護る(老護)」高齢者の方も増えてきています。
お元気なうちに、一度施設見学をしておくと、後々のためになるかもしれません。
住み替えを考え中
まだ介護が必要の無い健康な方でも有料老人ホームに入居するケースは少なくありません。重い介護や認知症、医療処置が必要になると入れる有料老人ホームは限定されてしまいますので、介護や医療処置が必要になった場合でも、住み続けられる有料老人ホームに元気なうちから入居しておくということは老後の安心につながります。
健康な状態の方が入居する棟と介護・医療が必要な方の棟を分けることで、それぞれのライフスタイルにあった生活スタイルを提案している有料老人ホームも多くあります。今後は自分の終の住み家は自分で選ぶというシニアの方々が増えて来ることでしょう。
病院で薦められた
病気や怪我で医療機関に入院し、いよいよ退院となった時に自宅で介護が必要になってしまうケースも「在宅介護が限界に来た時」と同様に多いです。
病気や怪我を治すことに特化した医療機関(急性期病院)を退院する時に、しばらく社会復帰のためのリハビリが必要と判断されると介護老人保健施設(以下、老健という)に転院し、医療的処置を行いながらしばらく療養する場合は療養病床(老人病院)に転院するのが一般的な流れです。
しかしながら、老健は3ヶ月しか入所できないというルールがあり、療養病床も長期化すると病院の報酬単価が下がるので恒常的な医療処置が必要なくなった段階で退院を促されます。また、介護保険で運営されている療養病床は廃止の方針であり、今後は軽い医療処置や介護が必要な場合であっても自宅にどんどん帰されるようになります。
自宅で介護が難しい場合は、医療機関や老健からの退院、退所時に自宅に戻らず有料老人ホームに移る方が多くいらっしゃいます。
設備が整っている
まだ介護が必要の無い健康な方でも有料老人ホームに入居するケースは少なくありません。重い介護や認知症、医療処置が必要になると入れる有料老人ホームは限定されてしまいますので、介護や医療処置が必要になった場合でも、住み続けられる有料老人ホームに元気なうちから入居しておくということは老後の安心につながります。
健康な状態の方が入居する棟と介護・医療が必要な方の棟を分けることで、それぞれのライフスタイルにあった生活スタイルを提案している有料老人ホームも多くあります。今後は自分の終の住み家は自分で選ぶというシニアの方々が増えて来ることでしょう。